県議会自ら政務活動費のネット公開を求める請願 またもや審査をしない「継続審査」に(3回目) 

 今日、開催の議会運営委員会で政務活動費の公開を進めるための請願2件が議題となったが、1件は審査なしの「継続審査」。もう1件は自民党・改革の反対で不採択となった。ともにさいたま市の男性が請願を提出し「無所属県民会議(石川所属会派)」の所属議員全員が紹介議員になっている。

 提案されてから3度目の継続審査となったのは「政務活動費の支出を証明する領収書のインターネット公開を求める請願」で、現在は浦和の県議会でしか公開されていない政務活動費の支出が分かる領収書の公開について、今後はインターネットでも公開し公開を求める人の利便性を高めようとの主旨。
 どこでも誰でも政務活動費の支出が分かる領収書が確認できることで、支出の良否の思考を深めることができる。
 今日の同委員会では、昨年9月、12月の議会に続いて3回目の審査をしない「継続審査」の動議が自民党の本木委員から出され、賛成多数で可決した。無所属県民会議、民進・立憲・無所属の会、公明党、共産党は「継続審査」に反対した。
 継続審査の理由としては、自民党の本木委員から「係争中のものもあるので、司法判断を待つべき」と述べられたが、政務活動費の公開や透明性が争点になっている訴えはない。

 不採択となった請願は「埼玉県議会として政務活動費の透明性を今任期中に一層向上させることを求める請願」。請願の主旨は、「今任期中に埼玉県議会として政務活動費の透明性の向上になる取り組みを行ってほしい。」というもの。
 私(無所属県民会議)からは、「県会議員の政務活動費不正利用疑惑は、昨年、発生している。議会としては、「透明性」に関わる一定の責任ある取り組みを現議員の任期中に始めるべきである。」と請願の採択への理解を求め、無所属県民会議(石川所属会派)、民進・立憲・無所属の会、公明党、共産党は請願に賛成したが自民党と改革が反対し不採択となった。

(ちょい一言)
 私も会派を代表して、議会運営委員会の委員である。今度こそ、「政務活動費の支出を証明する領収書のインターネット公開を求める請願」が厳正に審査され、採決に進むと思いきや自民党からの動議により実に3回目の審議をしない「継続審査」となった。
 
 「継続審査」とは、議会の会期中に委員会で採決を行わずに次回以降の会期での採決を行うものである。
 昭和25年5月3日の行政実例(自連行発第65号)では「継続審査に特に期限を付さない限りは、原則として次の会期までと解するのが相当である。」と地方自治法第119条の解釈が示されており、通常、今回の請願のように期限をつけずに「継続審査」にしたものは次の会期に採決を行うのが筋だ。
 本来、議案は提案された会期中に採決し結論を出すべきものであり、やむを得ず「継続審査」にした場合は、会期中に結論を出す通常手続きの例外としての「継続審査」であることを踏まえて、速やかに審議を行うべきという考えに基づいていると解される。
 
 それにも関わらず「継続審査」とした自民党と改革は、前回、前々回の議会と同様に過去の政務活動費の支出について「係争中のものもあるので、司法判断を待つべき」とその理由を述べている。
 しかしながら、県議会事務局に確認をしても現在、県などを相手に政務活動費の「公開」や「透明性」が争点になっている訴えはない。そもそも領収書は既に公開対象になっている。一部団体はインターネットによる公開も始めた。
 既に公開されているものについて、インターネットで公開するという利便性を高める手法を選ぶことについて、「裁判で係争中」だからというのは理由にならない。

 継続審査はできるだけ減らし、やむを得ない場合は期限を定めて限られた期間の中で徹底して議論をすべきである。継続審査の頻発は、議会の合議制機関として期待される役割に自ら目をそらすものと思えてならない。

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