続 アンケート回答誘導の疑い 

 

 続 アンケート回答誘導の疑い
 昨日のニュースでお伝えした、小中学校の学校給食費の見直し(値上げ)について久喜市教育委員会が保護者に提出を求めていたアンケートの取り扱いについて、今日開催した市議会の建設文教委員会において教育委員会は、アンケートの中身が給食費値上げに関するPRだったことを認め、アンケートの集計結果を参考にして給食費を審議、検討する学校給食審議会に対しアンケートの内容に偏りや錯誤などがあったことを説明した上で、参考に使ってもらうことを決めた。

建設文教委員会で教育委員会は、今後の給食のあり方については、給食の質を落とすことがないようにすることを答弁し、アンケートの内容については、食材価格の経年表に単位や基準日が記載されておらず、保護者に分かりにくいものであったことを認め、さらに予想できることと選択回答が対応していないこと、アンケートの目的には、保護者の意見を参考にすると記載しつつも、給食の窮状を理解頂くために何らかの対応が必要だということでアンケートを実施したとPR効果を目的としていたことも明らかにした。

建設文教委員会の審査では、他にもアンケートが意図的に回答結果を得るためのものと思われることや、教育委員会が予想できることとしたことに選択回答が対応していないことなどが指摘されたが、教育委員会としてはそれらを認め、9月26日に開催する学校給食審議会では集計結果を参考にするにあたり、アンケートの問題点などを詳しく説明した上で、審議の参考とすることを決めた。

(ちょい一言)

上の内容は、今日、私が建設文教委員会で委員外議員の発言許可を得て、委員からの質疑の後に行ったやりとりの一部だ。
委員からもアンケートに意図的なものを感じる旨の指摘があったが、教育委員会ははっきりと「給食費の窮状を理解いただくための・・・」と答弁をした。昨日の記事にも私見を述べたが、理解頂くためのものであれば、それは別に機会を設けたり、他に文書を発行するべきであり、アンケートなどの意見を求めるものに同じ役割を担わせるのはご法度だ。
この問題の決着は、アンケート集計結果を参考として審議をする学校給食審議会において、集計結果を参考にする前に今回指摘した事項や教育委員会が認めたこと、アンケートの問題点などを明らかにした上で審議に入ることとなった。
学校給食審議会は9月26日(金)午前10時から市役所で公開で開催される。(会議録、配布資料も情報公開対象)行方を注視したい。

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