100万円減額  

 

5年で マイナス約100万円
 10日の市議会本会議において、同年齢や同職級で比較した場合、職員給与が過去と比較して約100万円ほと減額となっていることが分かった。

10日の市議会一般質問で、10年前、5年前と現在の給与について比較した結果、40歳では5年前より約98万円の減額となり、課長職では5年前から約115万円の減額となっていることが分かった。
(給与に含まれる各種手当てについては、家族構成や通勤距離などによって個々違うことから、基本給と期末手当(ボーナス)、勤勉手当の総額で比較しました。)

(ちょい一言)

この質問は私(石川)がした。
景気が良好な時は、民間と比較して低い公務員の給与は問題視されないが、今日のように景気が低迷している中では、公務員に対する風当たりが強い。
確かに、中小零細企業の従事者などとくらべると公務員の給与などは優遇されているという感は否めない。
ただ、だからと言って、全ての面で厚遇とは言えないと思う。

市内においても、責任ある立場の方などから、「久喜市の職員は給料が高い。残業もまったくない。」「市職員は仕事をしないのに高給だ。」「市の職員は首にならないし、給与もどんどん上がっている。」「民間は給与が下がっているのに、市職員は下がらないのはおかしい。」「市職員は遊んでいて給与をもらっている。」などなどの意見があがったことがある。

しかし、本当にそうなのだろうか。確かに”この人どうなんだろう”という職員もいる。私から見ても、職務への取り組み姿勢に疑問がある職員もいる。ただ、だからと言って、あたかも市職員全てが、「働かないで高給をとるノーテンキ集団」的な見方をするのは間違っている。

一部のやる気のない職員を除くが、ほとんどの職員は超がつくほど真面目にバリバリやっている。残業や休日出勤もほとんど当然のようにしている方々もいる。これは、勤務時間内に仕事が終わらないのは、能力がないからだという意見もあるが、そうではない。10年前に議員になった私の目から見ても、10年前の市の仕事量、質とはくらべものにならないほど増えている。当然、職員一人あたりのそれも増加している。

某課の職員が休日に、家族サービス中に妻と、仕事以外に道路点検をしていたという話も聞いたことがある。

真面目な職員がいる一方、市職員全体として、言われっぱなしはあまりにひどい。
こんな言われ方が続けば、「どうせやっても、久喜市役所の顧客とも考えられる市民の皆様に正当に評価されない。」と若手職員を始め、職員全体の仕事への志気も下がるだろう。そして、志気の下がった市役所では、結果的に住民サービスの質が低下してしまうという悪循環になるだろう。

私は無条件に公務員、職員を擁護するわけではない。一部の職員の中には、「呆れる人」も確かにいる。しかし、事実にもとづいて正当な評価がなければいけないと思う。繰り返すが、そうしなければ結局は住民サービスが低下してしまうことを言いたい。

議会での一般質問では、取りあえず「民間の給与は下がっているのに、市役所職員の給与だけ下がらないでずるい。」と言った誤解に応える為に質問をした。

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