(写真:県作成の「附廻堀悪水路」の付け替え、越流堤設置(案)などの計画図)
(写真:県作成の上図面写真を広域に見た図、緑枠が「小林調節池」)
(写真:県作成の「附廻堀悪水路」の付け替えなどが終わった後のイメージ図)幅46m以上の越流堤をつくり、「野通川」の水量が増えた時に一時的に「小林調節池」に水を溜める。
このほど、久喜市菖蒲地区で懸案になっていた「野通川」、「沼落悪水路」、「附廻堀悪水路」の水害対策が地元の協力前進することが決まった。
久喜市菖蒲地区のほぼ中央を流れる「野通川」、「沼落悪水路」、「附廻堀悪水路」は大雨が降るたびに水量が増え、越水した水が付近の田畑や宅地の一部などに入り溜まるなどの被害が出ていた。
この為、同地区では久喜市が合併する前から「野通川」、「沼落悪水路」、「附廻堀悪水路」の増加した水量を隣接する「小林調節池」に一時的に排水し溜めこむなどの案を検討していた。
増加した水を「小林調節池」に排水するためには、「野通川」、「沼落悪水路」、「附廻堀悪水路」の下流に越流堤をつくり、ここに水を通して「小林調節池」に排水する必要があるが、3河川と「小林調節池」の位置などから越流堤やこれに付随する排水機場などの施設の設置ができない状態となっていた。
今回は、県と関係農業団体や地元の皆さんと協議を重ねて、「附廻堀悪水路」の流れを変えて「沼落悪水路」と隣接させ、両河川を「野通川」と合流させた後にまとめて増加した水量を川下の越流堤を通って「小林調節池」に一時的に溜める案で計画がまとまった。
県では、さらに地元や関係者などとの協力を得て令和3年度には「附廻堀悪水路」の付け替えや越流堤、排水機場などの設計を行うとともに、「小林調節池」や「附廻堀悪水路」の一部工事に着手する予定です。翌令和4年度からは本格的な工事に入る計画としている。
<ちょい一言>
雨季や大雨時の「野通川」、「沼落悪水路」、「附廻堀悪水路」による水害には、地元の皆さんがこれまで長年苦しんできた。実のある対策実施を求めて、粘り強く交渉なども行ってき地元関係の皆様からも陳情などを頂いていた。
今回の工事が早期に順調に進み、水害対策が大きく前進することを期待し今後も進捗を見守っていく。