令和4年6月2、3日に埼玉県などに降雹があった。
2日は県北部中心に大きな被害が発生し、翌3日には久喜市など埼玉県東部にも被害が発生した。
降雹後、県、市、農業団体が被害調査を行っており、この度、久喜市内農産物への被害状況が明らかになった。
市の発表では、梨、ぶどう、かぼちゃ、小麦などが損傷し、市内農家50戸が被害にあった。被害面積はこれらの合計で11.18ha、被害見込み金額は7,314万4千円が見込まれるという。他に、1ha未満(果樹は5戸未満)の農作物でも被害が出ている。
市としては、今後も露地野菜などの被害調査を生産者や農業団体と行う予定という。また、今後は市からの見舞金支給を検討しするなど救済策を行うという。
<ちょい一言>
私も降雹が終わった20分後には市内梨や野菜の農業生産者宅に伺ったが、防雹ネットがない梨園やネギ、ナス、かぼちゃなどの野菜畑は、場所により大きな被害を受けていた。
県でも埼玉県全体の降雹による農産物への被害調査を行っており、被害救済策を検討している。被害実態により県の制度である「県農業災害対策特別措置条例」に基づく「災害指定」に指定し、災害対策事業として各種救済策が行われる。
生産者等にとって、これから収穫を迎える作物への被害はとてもつらいことと思う。生産量への影響で、流通や消費者にも少なからず影響がある。県は、速やかに災害指定し必要な寄り添う救済策を始めるべきだ。
(市内梨園で生産者の声を聞き状況を把握)
(雹で傷ついた梨。梨が大きくなると、傷も比例して大きくなります。)
(雹により傷が黒くなった梨)
(雹で折れたネギ 幸い、上の部分をカットして出荷できるとのこと)