(ちょい一言)
やっとの思いで到達した合併協定書への署名。
田中久喜市長は、挨拶の冒頭で、感極まって涙をこぼした。約10年前の合併議論が始まった頃からを振り返った時の言葉から声がつまった。今までの道のりが頭をよぎったのだと思う。私も思わずもらい泣きしてしまった。
市長は、会場の自席について間もなくから目に涙をためていたが、これまで色々な形で困難な試練があったかと思う。私は、そのご苦労のほんの一部しか知らないが、それでも並大抵の精神力では乗り切れない困難を乗り越えてきたと思う。
今回の合併協定書への署名までたどり着いたことについては、市民や行政職員、関係者のご尽力に心より感謝を申し上げたい。
特に、前回の合併協議と同様、あるいはそれ以上に今回も担当した行政職員は、仕事とは言え、心身を酷使して努力をしてきた。また、担当した職員以外も、各市町の職員が通常の業務に加えて合併に関する業務を進め、大変な苦労をして今日に至っていることを理解している。心より敬意を表したい。
今日、合併協定書に署名が行われたが、これは合併自体を目的としたセレモニーであり、通過点だ。
合併を進めるという目的が達成されて今日からは、新市が誕生する来年の3月23日に向けて、さらに急ピッチで合併協議が本格化する。各市町が行ってきた細かい事業のすり合わせも進んでいく。
新市が誕生することがほぼ確実になり、合併に向けて時間が経過するほど、一般的には、各市町や関係団体のエゴや主張が強くなる時期になるとも言われている。
今日の式展での他町の首長による挨拶にもあったが、あくまでも合併の目的は、行財政の効率化と分権の受け皿づくりが目的であって、合併自体は、その為の手段である。
今後、追い込みになっていく、それぞれの担当部課での合併協議では、合併の目的である初心を忘れず、調和のあるまちづくりを進めていただきたい。
政治は、その為の潤滑油にもなりながら、時には主体的にならなければならないこともあろうと思うが、よりよい新市誕生の為の努力を積極的に行っていくべきだ。私も、合併の目的の為に微力ながら努力をしていく。