公共施設の閉鎖 解かれる 

 

公共施設の閉鎖 解かれる
 住民らにより強行閉鎖されていた公共施設の「はなみずき会館」が閉鎖を解かれた。昨日の久喜市議会終了後の議会全員協議会で田中市長より説明があった。

市の説明では、この会館は12月1日より市政に不満をもつ住民らによって強行閉鎖されていたが、市と住民らで協議をしてきた結果、住民らから12月21日に12月28日で閉鎖を解除するという回答を得ていたが、既に22日の段階で閉鎖が解かれており、今後は従前の通り集会施設としての利用ができるようになったという。

市は今後、利用予約をしていたのに強行閉鎖によって使えなかった予約者にお詫びや再開の手紙を出すという。
また、市は住民らとの協議の中で、今後は会館内の和室がこれまで、会館利用者によって無断使用されることが多かったことから、鍵がかかるように内装工事を行い、地域住民に利用を認めたとしている。

(ちょい一言)
約1ヶ月に渡って公共施設の「はなみずき会館」は閉鎖された。閉鎖された当時、私も現場に見に行ったが、そこには利用者の使い方が悪いので閉鎖したとの張り紙があり、施錠もされていたが、市の説明では市政に不満がある住民らがこの会館を強行閉鎖していたという。
そして、協議の結果、今度は再開できたという。

市の説明では、住民らの「かねてからの要望を整理する方向で話をしてきた」としているが、具体的に説明があったのは和室を使えるように譲歩したということだけで、他の説明はない。

以前、市が市議会全員協議会に配布した住民らから市に要求する事項はそれ以外にもあった。どんな話し合いがあって、何をどのように、どのような形で取り決めたのかなどの説明はない。

市はいずれ、正式な説明をするつもりかどうかは明らかにしなかったが、当然、市はこのことに関して市民に説明する責任がある。実害を受けたのは会館を予約していたにも関わらず使えなかった方々や、会館を使いたかったのに予約を受け付けてもらえなかった方々だが、公共施設が市民のものである以上、市は説明をする義務がある。

私は、市と住民らとの協議に影響を与えないため、このHPでの公開は控えてきたが、閉鎖が解かれた後、市は住民が公共施設を閉鎖し、職員が連日、職務として日参して協議をするという前代未聞の騒動について説明し、今後の方向性についても考えを示す義務がある。

市議会全員協議会での説明を聞き終え、控室に戻った議員らからは「住民のゴネ得が通っていいのか」「市は損害賠償請求をするべき」「今回の市の決定を監査請求の対象として取り上げざるを得ない」などの声も聞かれた。
今後、十分な説明がなければ調査特別委員会を設けるなど議会もそれなりの対応をとらなければなるまい。

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