(写真:R2年11月19日 重油が浮かぶ久喜市菖蒲町小林の一級河川「野通川」)
11月18日、県が管理する一級河川「野通川」に重油が流入していることが分かり県が対策を急いでいる。
重油が流入したのは久喜市菖蒲町小林の農業生産を行う株式会社の栽培ハウス用の重油タンクからで、県が河川敷きの除草を委託した会社が誤って重油タンクの構造物の一部を除草作業中に傷つけてしまったのが原因という。
流入したのは3,200リットル程ということで、既にタンクからの重油流出は止まっているが2キロ下流でも重油が確認されている。現場周辺にはオイル臭もあり河川に油が浮かんでいるが、現段階では魚類の死骸などは確認されていない。
橋梁下など数カ所には、既にオイルフェンスやオイル吸着マットなども敷かれている。
県では河川を所管する県県土整備部と環境を所管する環境部の担当部署で、詳しい調査と対策を行っている。
詳しい事故原因や影響などについては、今後、発表するという。
<ちょい一言>
現場周辺は人家もあるが水田地帯でもある。もしも水田に水を汲みこんでいる時だったらと思うとぞっとする。幸い、現段階では来春の田植え時期に影響はないと県は考えているようだが、今後の状況はつぶさに観察をする必要がある。
また、臭気による周辺住民の健康や河川環境の生態系への影響も最大限に考慮しなければならない。
今回の事故は県が河川敷の除草作業を委託した会社によるものとのことだが、原因究明と事故発見後の県等の初動については再発防止の観点から検証を進めなければならない。