県産農産物輸出 上々 

 埼玉県による県産農産物の輸出促進策として開催した「埼玉農産物フェア」で県産農産物の販売が上々だった。

 これまで県では、埼玉産農産物の海外販路開拓や輸出方法の検討、海外での試食会などを開催していたが、今年は9月28日から10月2日までシンガポールで「埼玉農産物フェア」を開催。試食会やPR販売を行った結果、来店客にも喜ばれ物によっては用意した数量を完売するなど好評だった。

 販売方法は、現地でも有名な「シンガポール伊勢丹スコッツ店」の青果売り場に「埼玉県産コーナー」を設け、農産物では梨(彩玉・豊水)、長ネギ、サツマイモ、加工品では芋ジャムを用意した。また、埼玉県の「みそだれ焼き鳥」として有名で多店舗を展開する「(株)ひぎき」の現地店舗「Yakitori Lounge HIBIKI」(焼き鳥ラウンジひびき)でも県産梨、サツマイモ、ネギを使用した創作料理を提供し販路拡大とともに、現地関係機関にもヒアリング調査などをした。
 訪れた客やスタッフからも鮮度や味に高い評価が得られたという。

 梨に関しては、彩玉と豊水の販売実績に差がついたが、県では豊水は3玉で1パックにして売ったのに対し彩玉は1玉で売ったことで、現地の客の趣向によって差がついたと分析している。一方、7割を売り上げた長ネギは、現地の客の趣向に合わせ20センチほどにカットしたものをパックに詰めて売る販売方法で実績を上げていたと分析している。
 今後においても、色々な状況を分析して販路拡大につなげていくことが期待される。
 
 今回の販売実績は以下の通り
・彩玉(梨)「JA南彩」から180玉を搬出し、その内の97%、175玉を販売
・豊水(梨)「JA南彩」から320玉を搬出し、その内の50%、159玉を販売
・長ネギ  「JAふかや」から50キロを搬出し、その内の70%、35キログラムを販売
・サツマイモ「TATAGREEN(株)」から100キログラムを搬出し、その内の100%を販売
・芋ジャム「川越開運堂(株)」から48個を搬出し、その内の52%、25個を販売
以上

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(写真:県提供の「埼玉農産物フェア」会場の模様)

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