自民党元県議(不正発覚後に辞職)の政務活動費不正利用から1年「政務活動費のネット公開を求める請願」が自民などの採決見送りで4回目の継続審査に  

 昨年、埼玉県議会の「自民党県議団」に当時在籍していた議員が、領収書の偽造などで政務活動費を不正に利用していたことを認め、辞職をしてから1年以上が経過するが、県民から提出されている「政務活動費の支出が分かる領収書のインターネット公開を求める請願」が採決を先送りにされたまま、こちらも1年を迎えようとしている。

 同請願は、政務活動費の支出が分かる領収書をインターネットで公開することで、これまで県庁まで行かなければ見る事ができない領収書をいつでも誰でも見られるように利便性を高め、政務活動費の支出に関する透明性を向上させるのが狙い。

 昨年、当時自民党県議団に所属していた県議が政務活動費の領収書を偽造していたことに端を発し、同請願が提出されていた。
 県議会では、無所属県民会議(石川所属会派)所属の議員全員が紹介議員となり、審査では無所属県民会議(石川)が説明などした。説明後、自民党から賛成も反対も図らずに採決をしない「継続審査」の申し出があり、「継続審査」とするかどうかの採決が行われ、自民党と改革の2会派で「継続審査」が決定した。

 「継続審査」を求めた自民党県議団は、その理由について「政務活動費については、現在、係争中の案件があるという状況に変化はないため、継続審査とすべきである。」とこれまでと同じことを述べたが、実際には政務活動費の透明性や公開についての争いはなく、そもそも領収書は既に公開対象の文書となっている。
 請願では、既に公開になっているこの領収書について、透明性と利便性を高めるためにインターネットで公開することを求めているが、自民党県議団などは採決を避けている。

 今回の継続審査は、実に4回目であり同請願が提案されてから、今年9月で1年が経つ。

 
 

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