久喜総合病院開院式 |
今日、午前にJA埼玉県厚生連 久喜総合病院の開院式が久喜市上早見の同病院で行われた。開院は、来月の4月1日。
開会式には、JA関係者、地元地権者や建設に携わった業者、久喜市議会議員や行政関係者、他の関係者で約200人が参加した。
主催者として挨拶したJA埼玉県厚生連 経営管理委員会会長 江原正視氏は、久喜市の協力に感謝し地域に信頼される病院にしたいと抱負を語った。
(写真:左、久喜総合病院 右、式で挨拶をする江原正視氏)
来賓として招かれた久喜市長の田中暄二氏は、祝辞の中で市民の代表として同病院の基本計画の早期実現を求めた。また、祝辞を述べた後には、「幸手市民に申し訳ない思いがある。地域医療として大きく発展することで恩返しをしたい。」(幸手市内にあった旧総合病院が、久喜市に移転し今日の開院になったことを踏まえて)と気持ちを述べた。
平成15年に当時の幸手総合病院が、現状分析をはじめて移転計画が決定、今日の開院式まで約8年が経過した。式典では、これまでの苦労を振り返ってか、田中市長をはじめ尽力した関係者が涙をこぼしていた。それを見ていた関係者の中にも、たまらずもらい泣きをする姿が見られた。
(写真:祝辞を述べる田中暄二市長)
同病院は、耐震・免震構造の建物となており、災害時の対応も大きく期待されている。同病院の概要は、以下の通り。4月1日には、幸手総合病院から移送が必要な入院患者を移送し、開院をする予定。
住所:久喜市上早見418-8
交通:JR、東武両久喜駅西口から徒歩約30分、菖蒲仲橋行きバス約10分、市内循環バスやタクシーを利用
駐車場:530台、24時間利用(面会は、1時間100円。外来患者は、6時間まで100円(6時間を越えると1時間につき100円))
病床数:300
診療日:月曜日~金曜日まで(祝祭日を除く)
外来受付:午前8時30分~11時30分(急患は24時間)
診療科:内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、代謝・糖尿病内科、腎臓内科、神経内科、外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、救急科
指定:救急告示病院、労災指定病院、生活保護指定病院、輪番制第2次救急病院、結核予防法指定病院、更正医療指定病院、原爆医療指定病院、戦傷病者特別援護法指定病院、公害健康被害補償法指定病院
建物:地上5階(3階から5階が病室)
他:病院には、居宅介護支援事務所、訪問看護ステーションを設置 |
(ちょい一言)
とにかく、今日の開院式は感慨深い。開院までは、政治的にも市行政としても多くの難題を抱えていたことは確かだ。それでも、市は平成15年以前から各種統計に表れていた、久喜市民の要望事項で常に上位にランクされていた総合病院の誘致を成し遂げた。
政治的な部分も含めて、並大抵のことではなかった。開院式で来賓として名前こそ出ていないが、多くの人が努力をしていた。正に縁の下の力持ちである。
今日、主催者の方々が、多く口にしていた「地域の方々のために」「地域に根付いて」「地域に信頼される」と強調していたのは、これまで誘致に関して努力や決断をした久喜市をはじめ、幸手市を含めた地域全体のために感謝をして、ともに地域の健康と命を守ろうという強い思いに他ならない。
改めて、関係者の皆様に感謝したい。