久喜市議会の議員定数が委員会で多くの矛盾を抱えつつも可決 |
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今日、午前開催の久喜市議会議会運営委員会で、現在の議員定数25人を3人減員して22人とする条例改正案が可決した。本会議でも可決する見通しで、可決されれば来年4月の市議会議員一般選挙より適用される。
今日の議会運営委員会では、石川(私)が提案している議員数を16名にする案と新政議員団と公明党の共同提案である22名、市民力21の20人の案が審議された。 質疑には、提案者を代表して新政議員団の鈴木松蔵議員が答弁したが、的を得た答弁をしないことが多く、途中、委員会進行役の鈴木松蔵議員と同じ会派に所属する内田ただし副委員長(石川は委員長だが提案者の為、内田議員と委員長席を交代)から 「質問者に答えられるようにしていただきたい。(中略)十分答えるようにお願いしたいと思います。よろしくお願いします。」と注意される一幕もあった。 そして、その後の採決は、16人、22人、20人の順で行われ、16人は賛成少数で否決。22人は新政議員団と公明党が賛成し、多数によって可決。20人の案は22人の案が可決したことから採決にかけられることなく、22人だけが可決した。共産党は質疑もなく、退席して採決に加わらなかった。 一方、市内の複数の団体から議員定数が22人程度になった場合、議員定数を20人以下にする直接請求をする動きもあり、現実味を帯びてきた。 ※ 直接請求の具体的手順は選挙管理委員会へ 議会運営院会での発言の要旨 石川:新政議員団は、活性化委員会で議員定数削減を提案していたと説明したが、提案したのは大地(石川所属会派)であって、削減を提案していない。考え方は。 石川:昨日の本会議で、22人とした根拠を聞いた時、議員一人あたり3306人の人口が適当だからと言ったが、どうして適当なのか。 石川:昨日の質疑で、委員会は5人ないし6人で構成するということも理由の一つとして22人にしたと言ったが、委員会は3委員会でも良く、法定の必置規定ではない。議会制度の改革でフォローできる。委員会が5人というなら3委員会で22人もいらないことになるが。 石川:25人の議員を22人にすることで、市民の理解を得られるか。今後も考えを変える気はないか。 猪股:議員一人あたり3300人の人口が適当という意味が分からない。なぜ適当なのか。 猪股:先ほどの議論にもあったが、なぜ4委員会とするのか。3委員会でもいいはずだ。始めに自分らで委員の数は5人ないし6人というのであれば、この数で3委員会で充分と考えるが。 石川:委員会の人数が最低5人で4つの委員会ならば、5×4で20人の定数のはずだ。 |
(ちょい一言)
結局、新政議員団が提案の22人については、ここには詳しく書いていないが、答弁に立った鈴木松蔵議員の答弁に矛盾が多く、「数を減らすだけが行財政改革ではない」と言いながらも、定数削減を提案したりと意味不明だった。
あんな答弁をしながら、25人の議員を22人にすることで「市民の理解は得られる」と断言したのだから相当、自信があるようだが、上記にあるように、納得がいかない市民団体などが議員定数を20人以下にする直接請求の動きもある。
直接請求は、議会制度の補完的役割としてある。議会の意思と住民の意思が離れていると判断された場合に基本的には提起される。質疑でも明らかになったが、最後まで22人でなければならない理由は示されなかった。
答弁した鈴木松蔵議員は、幸手市や桶川市、北本市、蓮田市の議員の一人あたりの人口から適当だとしたが、それでは、幸手市や桶川市、北本、蓮田市などを参考にしたのはなぜなのか。同じ近隣で言えば羽生市などは、議員一人あたりの人口は久喜よりも多い。参考にしたという北本市も実は多い。しかも県内で一人あたりの議員に対する人口が久喜よりも多いところはざらだ。人口が少ない自治体ほど、議員一人あたりの人口が少ないのは全国的な傾向でもある。議員定数を22人にするということと、前回選挙結果が無関係とは思えない。それは住民の多くも感じるところだと思う。
22人という数字の真意は何なのか。このままの説明で市民の理解が得られるとは到底、思えない。