自分らの都合がいいようにルールを解釈して反対していた!! 新政議員団 |
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昨年11月議会で否決となった「久喜駅の鉄道輸送力増強を求める決議」に反対した新政議員団(久喜市議会の会派)が、討論で明らかにした自らが反対する理由が、市議会申し合わせ事項などをねじまげて解釈して理由として利用していたことが分かった。
「久喜駅の鉄道輸送力増強を求める決議」は、当初は市議会の全会派が賛成者として名を連ねて、昨年の11月議会に提案していた。しかしその後、東武鉄道から、この決議の中で要望していた事項の一部が実現することとなったことから、新政議員団など一部の会派が反対。議会運営委員会では、「一部、決議で要望したことが実現の見通しなので削除したい。」と提案者から申し出たにも関わらず、決議の一部削除に反対。そしてあろうことか、本会議の採決では、「実現することを決議で要望しているから」と反対していた。 「議会の申し合わせ事項に、請願についてでありますが、請願がなされたもののうち実施されるものとなったものは否決することになっています。 」 ① 新政議員団を代表する議員は、自ら認めているが、今回提案しているのは「決議」であって、「請願」ではない。議員としての知識の基本中の基本だが、請願は、議員以外が議会や行政に対して意見や要望をすることで、市議が紹介者として名を連ねて提案するもの。 ② 新政議員団を代表する議員は、「議会の申し合わせ事項に・・・」としているが、これも間違い。先ず、今回は「請願」でなくて、「決議」であることは①で指摘した。百歩譲って、請願の場合で考えても、久喜市議会では市議会の申し合わせ事項という、各会派の代表者が集まって同意の上に決めたルールで「受け付けた日に既に予算化、具体化されていたことが委員会の審査で明らかになった請願は不採択とする。」と定めている。 以上のように、新政議員団を代表する議員は討論の中で、自らが反対する理由を述べたが、それがまったく的を得ていなかった。それどころか、間違えに間違えを重ねて理解した結果の反対だった。 ※ 新政議員団の構成員=鈴木松蔵、福垣令由、内田正、新井勝行、星野良則、荒井良和、川瀬剛三、木村茂二、岡崎健夫(順不同、敬称略) |
(ちょい一言)
なんとも呆れた話だ。以前のニュースでも触れたが、「久喜駅の鉄道輸送力増強を求める決議」を提案したのは、私(石川)で、この決議をどうしても通らせたくない黒幕がいたのは確かだ。
否決することを決めてから理由を探したのだろうか。だから、こんなお粗末なことになる。
議員が議員活動の指針としてよく使われている書籍にもこのように掲載してある。
「すでにその趣旨を達成した請願や、すでに議決された議案、意見書、決議あるいは他の請願等とその目的、内容が同じ請願については、議決しないのが原則である。この場合は、すでに議決された議案、請願等と同一の議決があったものとして取り扱う「みなし採択」の措置がとられることとなる。」(地方議会運営研究会編 「地方議会運営辞典」 ぎょうせい)
何度も言うが、今回の決議の中で趣旨が達成されたものは一部であって、特にJRに対しての要望については実現していない。それでも「実現することになったから・・・」と今回のように無理な解釈をして進めていくのならば、今回、新政議員団がしたように反対して、否決するのではなく、上記の書籍からの引用にあるように「みなし採択」として、議長は「既に採択された決議」であると議会に宣告し、採決をしないのだ。
新政議員団には議長と元議長、元副議長が所属している。気がつかなかったのか。