幸手総合病院の久喜市への誘致 続編 

 

幸手総合病院の久喜市への誘致 続編
 幸手総合病院に関して、JA埼玉厚生連から求められていた久喜市への財政支援について、当初の回答期限を延長する旨が久喜市に対して通知された。

久喜市は、経営が悪化している幸手総合病院の誘致を進めているが、誘致を進めるにあたり、1月に回答期限を2月15日とされて検討していたJAから求められていた周辺整備などの費用負担、約50億円について、回答期限が2月28日までと延長となった。

延長となった理由は一切明らかにされていないが、既に市とJAの事務レベルの協議は進んでいると見られている。
一方、移転に反対している幸手市にもJAは移転しない場合の財政負担を求めており、こちらでも協議は進んでいる。

(ちょい一言)
回答期限が延長になった。それ自体は別にいい。ただ、どうして延長になったのか、市などからの説明は一切ない。久喜市では最近、市のHPに「総合的な病院の設置に向けて、全力で取り組んでいます」・・・幸手総合病院の久喜市への移転・・・ と題して、さらに

「今後、病院の移転につきまして、経過や、その後の状況(決定のおしらせ、詳しい病院の概要など)について、広報くき、市のホームページなどにより、お知らせしていく予定です。」

とうたっている。しかし、残念ながらこのHPでも回答期限延長の理由はおろか、1月からこれまでの市とJAの交渉回数などの基本的な情報でさえも明らかにされていない。
誘致したい久喜市と、移転に反対の幸手市という微妙な状況があるから、何でもかんでも公表はできないという市の立場もある程度は分かる。

しかし、このような状況の中での理由も示されない回答期限延長は、市民にとって大変分かりにくく、混乱をまねくだけだ。
市民の中には、既に誘致が決定したという人もいれば、失敗したという人もいる。建設地が決まったという人もいるし、50億円を既に支払ったという人や、現在の市内病院が幸手総合病院を50億円で買収したという人もいた。なぜ、こんな噂まで出ているのか。病院誘致というインパクトに対しての情報が明らかに不足しているからだ。また、一部の責任ある立場にある公職者が、病院誘致について断定的話法で、市民に情報提供をして、そこから無用な憶測を広げているのも一因だ。

市民意識調査の結果に現われているが、今まで、多くの市民が久喜市に総合的病院があることを望んでいた。しかし、だからと言って、市民の理解や協力を得るさらなる努力を怠ってはならない。
市民の理解と協力、さらに応援には、市の速やかで確かな市民への情報提供が不可欠だ。

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